以前の記事で「人外×人BLも好き♡」って言ってたら書きたくなったので書きました。
顔は母親そっくりだけど笑い顔は父親にそっくり、と言う「僕」が、父親の生前の約束で父に片想いしていた妖狐にもらわれてしまう……と言うお話です。
これ、序盤だけの掌編なんですけど、冒頭の部分からお察し頂けるように、やがて妖狐の前で主人公が笑うようになり、「あいつそっくりじゃん……」ってなるシーンがあります(予定)。
ちなみに、
「なんとか俺と契れないかと、機会を待っていたんだ。でも、あいつは俺を置いて死んでしまった。約束は約束だ」
「父さんが置いていったのはあなただけじゃないです」
反射的に、そんな言葉が口を突いて出る。彼は一瞬だけ驚いた顔になって、目を逸らした。
「そんな約束……父さんが好きなのに、別に似てもない僕と結婚する理由、ないでしょう」
「俺たちは約束に縛られる。人間は約束を破るかもしれないが、俺たちはそうもいかない」
このシーンはよく言われる「妖怪とかの人外は言葉や約束に縛られる」というアレで、「約束だから!」と強引に取っていったりする妖怪たちも、本当は「本人の感情としてはどっちでも良いけど約束だから持って行かなきゃ」くらいの思ってたりして……みたいな発想で入れました。
本当はあいつが良いんだけど、あいつ死んじゃったし約束は実行しないといけないから……と言う。
そう考えると人間って結構自由なのかな……とはちょっと思っちゃいますね。
気が向いたらまた続きを書きます。
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